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レコードをデジタル化する方法|USB録音・必要機材・手順を解説
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目次
アナログレコードをデジタルデータ(WAV・MP3・FLACなど)に変換することで、スマートフォンやPCで聴けるようになり、音源のバックアップとしても機能します。ここでは必要な機材と録音手順を解説します。
デジタル化の主な方法
レコードをデジタル化するルートは主に2種類あります。
| 方法 | 必要機材 | 手軽さ | 音質 |
|---|---|---|---|
| USB出力付きプレーヤー → PC | プレーヤー(USB対応)、PC、録音ソフト | 高 | 中〜高 |
| アナログ出力 → オーディオインターフェース → PC | プレーヤー、オーディオIF、PC、録音ソフト | 中 | 高 |
初めてデジタル化する方には、USB出力付きプレーヤーを使う方法が最もシンプルです。
方法1:USB出力付きプレーヤーを使う
対応モデルの確認
USB出力を搭載している主なモデルは以下の通りです(メーカー公式サイトの仕様を参照)。
| モデル | USB出力 | フォノイコ | 価格帯目安 |
|---|---|---|---|
| Audio-Technica AT-LP60XUSB | ○ | 内蔵 | ¥15,000〜20,000 |
| Audio-Technica AT-LP120XUSB | ○ | 内蔵(ON/OFF) | ¥30,000〜40,000 |
| ION Audio Max LP | ○ | 内蔵 | ¥8,000〜12,000 |
これらのモデルはUSBオーディオクラス(UACクラス1)に対応しており、WindowsおよびmacOSに追加ドライバなしで接続できます。
録音手順
必要なもの
- USB出力付きレコードプレーヤー
- USB-AケーブルまたはUSB-B(プレーヤーに付属していることが多い)
- PC(Windows/macOS)
- 録音ソフト
推奨フリーソフト:Audacity
Audacityは無料のオープンソース録音・編集ソフトで、Windows・macOS・Linuxに対応しています。レコードのデジタル化では広く使われています。
録音の基本手順
- プレーヤーとPCをUSBケーブルで接続する
- AudacityでUSBオーディオデバイスを入力デバイスに選択する
- サンプリングレート・ビット深度を設定する(後述)
- Audacityで録音を開始 → レコードを再生する
- 盤の終わりで録音を停止する
- 無音部分をトリミングし、1曲ずつ分割・書き出す
サンプリングレート・ビット深度の目安
| 設定 | 用途 |
|---|---|
| 44,100 Hz / 16-bit(CD品質) | 一般的なデジタル化・ファイルサイズを小さくしたい場合 |
| 48,000 Hz / 24-bit | 高品質な保存・編集を考える場合 |
| 96,000 Hz / 24-bit | ハイレゾ保存(ファイルサイズ大) |
特別な理由がなければ44,100 Hz / 16-bitで十分です。
方法2:オーディオインターフェース経由
仕組み
フォノイコライザーOFF対応のプレーヤー(AT-LP120XUSB等)のLINE出力や、外付けフォノアンプの出力を、オーディオインターフェース(USBオーディオIF)経由でPCに取り込む方法です。
接続の流れ
プレーヤー → フォノアンプ(またはプレーヤー内蔵フォノイコON)
→ オーディオインターフェース(LINE入力)→ PC(USB)
この方法は機材構成が複雑になりますが、オーディオインターフェースのAD変換品質を活かした高品質な録音が可能です。
注意点
オーディオインターフェースの入力にレコードプレーヤーのPHONO出力を直接接続しないでください。PHONOレベルはLINEレベルより大幅に小さく、フォノイコライザーを通さないとまともに録音できません。プレーヤーのフォノイコ内蔵をONにするか、外付けフォノアンプを使うかのどちらかが必要です。
書き出しフォーマットの選び方
| フォーマット | 特徴 |
|---|---|
| WAV | 非圧縮。音質劣化なし・ファイルサイズ大 |
| FLAC | 可逆圧縮。音質劣化なし・WAVより小さい |
| MP3 (320kbps) | 非可逆圧縮。音質劣化あり・ファイルサイズ小 |
| AIFF | macOS環境での非圧縮フォーマット |
長期保存やマスター用途にはWAVまたはFLACが推奨されます。スマートフォンで再生するためのコピー用途にはMP3(320kbps)で十分です。
録音時の音量(ゲイン)調整
録音レベルが高すぎると波形がクリップ(歪み)し、低すぎるとS/N比が悪化します。録音前にテスト再生を行い、Audacityの波形が最大振幅の-6〜-3dBFSに収まるよう入力ゲインを調整してください。
まとめ
レコードのデジタル化は「USB出力付きプレーヤー+Audacity」の組み合わせが最もシンプルです。録音設定はCD品質(44,100 Hz / 16-bit)が標準で、長期保存ならWAVまたはFLACで書き出すことをおすすめします。
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